人工知能の発達によって人間の職業が失われる危険性が高く、弁護士の仕事すら必要なくなる可能性が高いです。

2016年,2017年はAI市場の黎明期と言われ、様々なAI(人工知能)が日夜開発、発表されています。

人工知能の発達により、人間の生活が豊かになる反面、逆に人間の職業を奪ってしまうようにもあります。

2014年にオックスフォード大学が発表した「あと10年で消える職業・無くなる職業一覧」はテクノロジーや人工知能の発達を予期し、計算し算出したものでした。

「あと10年で消える職業・無くなる職業一覧」で並べられた職業の共通点は「ルーティンワーク」「単純作業」が中心で、人間ではなくても出来るものです。

どんな職業が人工知能に取って代わられてしまうのか?をまとめて見ました。

弁護士は職がなくなる

人工知能弁護士「Ross」がアメリカの弁護士事務所と契約したと発表されました。

「Ross」に話しかければ、膨大なデータの中から適切な回答をしてくれるために、自分で調べたり本読むよりも早く適切な答えを引き出すことができます。

人工知能が非常に得意なのは、インプットされた巨大なデータから該当する箇所だけを提示するなので、過去の判例から判決を導き出す弁護士の仕事はまさに人工知能の得意分野だった!ということでしょう。

日本でも簡易裁判で使われる可能性は高い

簡易裁判所は比較的軽度な裁判が行われますが、訴訟の7割が本人訴訟で行われています。

弁護士に依頼するのではなくて、自分で裁判を起こすことを本人訴訟といいます。

裁判では弁護士への依頼は義務ではありませんので、当事者が専門的な知識がある場合や金銭面を考慮して自分でやることも多いです。

Ross」のような人工知能が普及し、弁護士に相談するよりも費用が安いのであればかなり利用する人も増えるのではないでしょうか?

5分で契約書がネット上で誰でも簡単に作れる

取引する際に必ず必要なのが契約書。

契約書を弁護士に頼むだけでも数万、高くて十数万するケースもありますが、

取引の内容を検索ボックスに入力すれば300種類もある雛形契約書から適切な雛形を取り出して、空欄になっている部分を入力すればたったの5分で契約書が作れるようになりました。

これはかなり画期的だと思えますね。

クラウド上で契約書を作り、サインする。これだけでもかなり時間と費用が短縮されます。

他の士業の今後はどうなる?

2017年7月にイギリス司法当局が新システム導入し、人間弁護士よりも200倍も多くタスクをこなせる人工知能を開発し実用的に使っていることがわかりました。

現状ではAI弁護士が法廷に立つというわけではなくて、あくまでもAIは補助、人間が主役ですが、近い将来役割が入れ替わる可能性は大いにあると僕は思います。

法律の知識を十分に蓄えた人工知能があったとしたら、弁護士は必要でしょうか?

もちろん必要ありません。なぜなら弁護士に頼まず、本人がその人工知能を駆使して自分を弁護すればいいからです。

このように「本人に知識や技術や時間がない故に別の誰かが代理で行う仕事」という括りで考えると、人工知能で代替できる仕事の範疇がより鮮明に見えてきます

士業の中で最も資格取得が難しいと言われる弁護士がAIによって仕事が無くなるのではないか?と聞いて大きなショックを受けた人が多いと思います。

では司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、公認会計士はどうなるのか?

AIはこれらの士業の仕事を無くす可能性を大いに秘めていると言っても過言ではないでしょう。

膨大な知識(データ)から適切な知識を取り出すことがAIが最も得意な領域なため、士業全体がAIにとって代わられる可能性はありえます。

もちろん、難関士業資格を合格するほどの知性を持っている”証拠”にはなり得ると思いますが、業務上ではやはりAIよりも短時間で仕事をこなすことは難しいです。

そのため、士業資格の活用方法は変わっていくのではないかと予想されます。(自己のブランディングや信頼獲得のために取得など)

行政、立法の職員は必要なくなる

認知科学者である苫米地英人氏は著書「2050年 衝撃の未来予想」(2017)の中で

「公務員はすべて人工知能になる」 203ページ 6行目

「最終的に国家の中枢として残るのは、内閣総理大臣と検察庁長官と最高裁判所の3人ぐらいです。しかしその3人すらやがて人工知能に置き換えられ、巨大な人工知能網が国家を運営する時代がやってくるのです」205ページ 2行ー4行目

と述べています。

公務員の仕事の本質も弁護士と同じで
誰かの代わり」であることは間違いありません。

いきなり
弁護士が無くなったり、公務員全員が人工知能に置き換えられることはないですが、
「誰かの代わり」の職業なので置き換えられる可能性は非常に高いはずです

エンジニアもいなくなる?

AIを開発しているエンジニアも将来いなくなると考えられています。

なぜならAIがAIの先生となり、コードを教えるようになるからです。

AIを開発するような高度なエンジニアの寿命は長くなると言われていますが、HTML、CSSなどの比較的覚える項目が少ないものは人工知能がやってくれます。

マイクロソフトが出した「Sketch2Code」を使えば、スケッチした画像をそのままHTMLコードで実装できますよ、。

具体的にどのようなものを実装したいのか?を人間が考えて、人工知能に伝えるだけでサービスリリースできるようになるでしょう。

そうなった時にIT市場におけるエンジニアの数は激減していくのだろうと推測できます。

働くという概念がなくなる

人工知能が発展した未来では、

  • 自分の頭で考えられる
  • 積極性をもって議題に取りかかれる
  • チームワークを発揮してリーダーシップを取れる

このような人材が活躍していくでしょう。

現時点で考えられる労働という概念はなくなっており、一人一人の意識の高さと行動力の多さが価値となるはずです。

膨大なデータの解析は人工知能が最も得意

膨大なデータの解析は最も人工知能がパフォーマンスをしやすい分野です。

人工知能が自らの意思で何かを判断することはまだできていませんが、膨大なデータから最適解を導き出すことは現段階でも可能です。

特にマーケティングの分野や広告の分野ではかなりの力を発揮すると見込まれています。

グーグルは収益モデルを広告掲載から成り立たせていますが、以前は広告のセッティングや具体的な数値の入力は人間がやっていました。

しかし2018年の段階で人工知能が勝手にやってくれるようになったのです。

つまり広告主はグーグルの広告アカウントに予算を伝えて、広告のクリエイティブをセッティングするだけであとは勝手に人工知能が広告運用してくれます。

広告の予算によりけりですが、1日に何十万というデータが広告主側は見ることになっていました、そしてそれをマネイジメントし数値計算することが広告マネージャーの仕事でしたが、現在は広告をマネイジメントする必要がなくなってしまったのです。

人間よりも、膨大なデータ処理が得意な人工知能に任せた方がパフォーマンスが安定していますし、実績も素晴らしいです。

マーケティングのポイントは「膨大なデータの最適化」です。これからは人間がやるよりも人工知能が仕事をしてくれるでしょう。

代替されにくいと考えられる職業

50%以上の職業が代替可能と言われていますが、それでも人工知能に職が奪われないのでは?と言われているものもあります。

まとめてみると、「医者」「経営者」「投資家」「大学教授」「芸能人(モデル)」「インフルエンサー(著名人)」「精神科医」です。

これらの職業者は人工知能に取り代われる可能性は低いと考えられています。

個人的に人工知能に奪われない仕事は経営者(株主)だと思っています。

会社の売上は人工知能が立ててくれて、人件費も払わなくていいので利益は残りますよね。

その利益は経営者(株主)で分けていくため、この職業だけはいつの時代になっても生き残るのでは?と思います。

経済を動かしている経営者すら必要なくなったら、本当にやばいですよね(笑)

ただしこれらの推測は現段階でされているものであるために今後の発展によっては無くなる可能性も秘めているわけです。

低生産性の営業マンは必要なくなる

僕は営業という職業は無くならないのではないか?と思っていました。

しかし、生産性の低い営業マンはAIによって必要なくなると予測されています。

営業系の職種といっても内容は様々である。オックスフォード大学の研究ではルート営業や電話営業などは高い確率で代替される一方、金融営業などは代替されにくいと結論付けている。

つまり付加価値の低い営業は簡単にAIに取って代わられ、高付加価値の営業は代替されにくいということになる。

日本の場合、対面がより重視される傾向が強く、諸外国とは同じにならないかもしれないが、低付加価値型営業がAIに取って代わられる可能性は高そうだ。

「AI時代に生き残る企業と淘汰される企業」宝島社出版 著者 加谷珪一氏

営業の生産性によって、賃金格差は生まれているため生産性が低いものは全てAIに取って代わられるリスクが高くなると結論づけられていますが、注意点として以下の点が挙げられています。

ただ見落としてはならないのは同研究では、AIのコストは加味されていないという点である。

いくら低付加価値の仕事でAIによる代替可能性が高いといっても、コストが割高では企業はAI導入を決断しない。

賃金が極めて安い職種は逆にAIに代替される可能性が低くなるということも頭に入れておく必要があるだろう。

「AI時代に生き残る企業と淘汰される企業」宝島社出版 著者 加谷珪一氏

AIを導入するコストを加味した上で、営業マンの処遇を決める!ということですね。精度が上がり、生産性が高い仕事を低賃金で代わりにやってくれるなら営業職は壊滅していきそうです。

このように考えると、営業職の方もうかうかして居られなくなりますね。

人と交わる職業は安泰かと思っていましたが、「生産性の高低とAI導入コストの天秤」を掛けて、AIが勝るなら人材市場に大きな影響を与えると考えられます。

企業のあり方や雇用問題もかなり変わっていきますね、これは。

グローバル企業の巨大投資で取って代わられる仕事は増える見通し

ソフトバンクグループは携帯事業を行なっているソフトバンク株をIPO(新規公開株)して約2兆円ほど手にしました。

利益となった2兆円をすべて次世代テクノロジーに投資すると発表しており、主に人工知能の分野に投資する見通しです。

これまで吸収&合併で大きくなったソフトバンクのマネーが人工知能の領域に入って来るわけなので、次世代テクノロジーの発展は間違いなく加速していきますね。

今の段階ではAIが自分自身で思考することはできません。

あくまでも莫大なデータの解析は得意ですが、自らが考えて何か行動に起こすことはできません。

しかしこれからたくさんの技術開発によってAIが自分で考えて人間の代わりにやってくれる可能性は出てきていると感じています。

新しい職業が誕生する??

AIによって仕事が無くなれば、また別の職業が誕生するのでは?と考える人もいますが、僕はそれを否定します。

何故なら、これほどまでにAIができる領域が広がってきて、ほぼ全ての産業に影響が大きすぎるため、余った人たちが例外なく新しい職業に就けるとは全く思いません。

僕はAI恐怖論を唱えたい訳ではなく、実際に余った人たちがAIよりも高いパフォーマンスを出せる職業はないのではないか?と考えています。

だから「AIってすごいね」「いつか産業を革命するね」という楽観視を持つのではなくて、もっと身近にテクノロジーの事例を感じ、そして自分にとって何が重要なのか?を考えていくべきだと思っています。

まとめ

巨大なデータから適切な答えを導き出す
誰かの代わり

この2つに該当する仕事は人工知能に替えられる可能性が高いと言えます。

そうなった時に人間はどうやって生計を立てていくのか?気になりますし、AIを所有している/いない で格差がハッキリと存在するようになるのではないか?と不安になりました。

AI導入コストと費用対効果が合えばめちゃめちゃAIが人間の代わりに仕事を行いそうになると思います。

今後も最新技術に注目し、どんな社会が訪れてもいいように適切な準備をしていきたいですね。

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編集長 松本

合同会社WMC代表 Iotラボの編集長もやっています。