IoTにより市場が大きく拡大することが予測されているヘルスケア産業

国内では2030年に37兆円、海外では525兆円に成長が見込まれています
なんと就業者数では日本最大の産業になるとのこと

2017年現在でも予防や健康管理など生物ならではのヘルスケアの課題に対してたくさんのIot製品が登場しています。

今回は、「予防」をテーマに話して行きますね。

予防に関しては「病気そのものの予防」「早期発見・早期治療で重症化の予防」という2つの視点があります。

「病気そのものの予防」とは、「健康的な生活習慣を目指して生活習慣病(糖尿病、高血圧など)にならないように注意すること」

自分のことは自分が一番わかってるから〜と言う方も多いですが、
平成26年に行われた厚生労働省の「患者調査」の結果では前回調査時よりも高血圧は104万人、糖尿病は46万人も増加しています。

ちょっと暗い話の後ですが、
日本生活習慣病予防協会によれば国民の平均血圧が4mmHg下がると、脳卒中による死亡者を1万人、
心筋梗塞による死亡を5,000人減らせるそうです。

手軽に個人個人でモニタリングできれば生活習慣病での死亡リスクを減らせそうじゃないでしょうか?

「病気そのものの予防に役立つIot製品まとめ」

Fitbit 「Fitbit Alta HR」

4月24日に新発売した「Fitbit Alta HR」のスタンダードモデルは4色で展開。ブラック、ブルーグレー、コーラル、フューシャ

  • 心拍計内蔵で継続的に心拍の計測ができる
  • 歩数計を利用して消費カロリー計測、移動距離の計測が可能
  • 心拍数の変化と加速度データから睡眠の質やパターンを把握
  • 多彩な交換バンドでオシャレ
  • 最大7日間連続使用できて便利

とりあえずとっても高機能なFitbit社の新製品!

さらに注目したいのが、アプリケーション。

「朝から晩まで」と自社ページに書かれているとおり、運動だけでなく睡眠記録、食事のログまでを記録できるようになっています。
24時間手放せない仕掛けでデバイスが生活の一部となりますね。

BSX Athletics 「LVL」

  • 正確な発汗率計測で体に必要な水分量が可視化
  • 心拍数の計測が可能
  • 睡眠、ムードがモニタリングできるウェアラブルトラッカー

人の体の6割以上を構成する「水分」に注目したもの。

kickstarterのクラウドファンディングで目標額の20倍以上を集めた注目の製品。

日本でも熱中症の原因の一つ脱水症状は毎年注意喚起が繰り返されてますのでワークアウトのお供はもちろん、高齢者や子供などへと活用の機会は多そうですね。

販売は2017年の8月を予定中とのこと。市場に出るのが楽しみです。

タニタ 「インナースキャンデュアルRD-800」

  • タニタ史上最多の測定項目数を誇る体組成計
  • 体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、筋質点数、体水分率、内臓脂肪レベル、MBA判定、基礎代謝量、推定骨量、脈拍数などなど…が丸わかり
  • 全身を左右腕、体幹、左右足の計5ヵ所に分けた詳細な測定ができ効率的な運動の指針がわかる
  • Bluetooth®︎接続でアプリと連動し、データを経時的に記録可能

ついつい食べちゃう時もありますが、どれくらい体脂肪の変化があるか、体重に影響したかというのはすぐにはわかりづらいものです。

日々経時的に記録することでフィードバックが可能となりますね。

医療や介護現場では体重減少もリスク要因となることがありますので、食べ過ぎだけじゃなく食べなさすぎる習慣の発見のためにも活躍できるものといえます。

「早期発見・早期治療に役立つIot製品まとめ」

アボット 「FreeStyle」

  • 腕に針がついたセンサーを装着し組織間質液中のグルコース値を測定。血糖値のモニタリングが手軽に
  • 15分ごとに自動でグルコース値を記録し、保存したデータは写真のようにセットのリーダーでスキャンすることでダウンロード可能
  • 連続14日間付けっ放しでその間針の交換なし

糖尿病患者さんは空腹時や食後などに1日複数回、指先に針をさして出した血液で血糖値を測定するというモニタリングを必要とします。

毎回針を指にさすって嫌ですよね。。

さらにアボット社は「FreeStyle リブレPro」を2016年12月にリリースしており、保険適用予定とのこと。
医療機関で一部導入も開始されているようです。

オムロン 「オムロン HEM-9200T」

  • バンドを腕にまきボタンで血圧を自動測定
  • Bluetooth®︎接続でアプリと連動し測定したデータを簡単管理

血圧測定は日本ではまだまだ予防的に導入されるというよりも既往の疾病のモニタリングとして導入されている印象があります。

血圧のデータ自体は様々な疾病リスクとの相関が研究されているので予防的に活用されるべき。

オムロンの公式HPでは「手首だけで1拍ごとの血圧を連続測定する」技術を開発中とのこと。

高血圧症のモニタリングではノートに本人が手書きで朝・昼・晩の数値を記録させるというのがまだまだ主流です。
記録忘れやデータの管理の課題を解決する日は近いのでしょうか。

Iotによる「病気そのものの予防」では、
生活習慣の中に組み込まれたセンサーで得られたデータから習慣の維持や行動の変容のきっかけを提供する役割までがキモ。

生活習慣病は文字の通り生活習慣によって引き起こされるものです。

Iotの導入によって単なる便利な測定機器というハード面だけでなく、アプリケーションがどう生活習慣に訴求するか、そして目に見えた成果がもたらされるか

この物理的・心理的ハードルの解消が普及の鍵になりそうです。

早期発見・早期治療」では血圧や血糖値などの重要な指標を正しく継続して記録することが医療現場での診断を円滑にさせます。

1年に1回の健診ではなく気軽な毎日の検診という時代がすぐに来そうです。

実際の医療技術の発展と、各種のデータ活用によるヘルスケア産業の急成長に今後も目が離せないですね。